AIを基盤としたレジ無しチェックアウトシステムを提供するスタンダード・コグニション(本社:カリフォルニア州サンフランシスコ)は、イタリアのベンチャー企業チェックアウト・テクノロジーズを買収したと発表。
スタンダード・コグニションは、サンフランシスコで初めてレジ無しの店舗をオープンしたスタートアップのひとつ。チェックアウト・テクノロジーズは、「フリクションレス(手間がかからない)体験」が可能となる小売業向けチェックアウトシステムのためのAI技術を開発している。
今回の買収により、スタンダード・コグニションでは、システム開発に携わる技術者人材を大幅に増大できるほか、ヨーロッパでの存在感を示すことにつながるとの考え。
スタンダード・コグニションの共同創立者でCEOのジョーダン・フィッシャーは、次のようにコメントしている。
「今回の買収により、スタンダードは確固とした技術だけでなく、世界トップクラスのAI・機械学習の技術者を多く得ることができました。また、我々のヨーロッパでの存在感も増したと思います。技術力を強化できたことで、事業計画の実現が加速され、お客様により早く、新しい技術革新を提供できると確信しています。ミラノは、機械学習やAIの研究開発における新たな世界の中心地です。今回の買収により、ヨーロッパにおける弊社の存在感を示すことができるうえ、ミラノで成長しているテクノロジー分野に投資できることを嬉しく思っています」
イタリア初のネット専業スーパーであるスーパーメルカート24の創業者で、チェックアウトの創業者兼CEOでもあるエンリコ・パンディアン氏は、次のようにコメントしている。
「スタンダードは、フリクションレス(手間がかからない)体験が可能となるチェックアウトシステムの業界において、先駆者的な存在として台頭しています。チェックアウトとスタンダードは、両社とも同様な小売業界における問題に取り組んでおり、多くの共通点があります。我々が一緒になることで、レジ無しチェックアウトの世界市場に大きく食い込んでいくことができると考えています」