化粧品ECプラットフォーム「NOIN(ノイン)」を運営するノイン株式会社は、サービス公開時(2017年10月)から調査・分析を続けてきた「オンラインでの化粧品購入に関する統計データ」の一部を公表した。同時に、30万件の化粧品のオンライン購入データを根拠にしたメーカー・ブランド向けオンライン販売支援プランを提供開始する。
同社では、再現性の高い化粧品のオンラインマーケティングを研究すべく、サービス公開時より「オンラインでの化粧品購入に関するデータ」の調査および分析を進めてきた。2年を超えて収集したNOIN上の購買データは約30万件。市場のさらなる発展のため、蓄積したデータや実施済みアンケート調査の結果の一部を公表した。
化粧品購入時にもっとも参考にするメディアは?
3,500名の女性を対象とした自社調査では、化粧品購入時にもっとも参考にするメディア媒体は世代ごとに大きく異なることがわかった。また、どの世代でも、テレビや雑誌よりもSNSやインターネット上のサイトから情報収集しているケースが多いという結果に。
年代ごとに「化粧品購入時にもっとも参考にするメディア」は、10代女性はYouTube(34.2%)、20代は前半・後半ともにInstagram(34.8%)、40代以上では口コミサイト(40.9%)。
1ヵ月に購入する化粧品の金額は平均2,500円。対して、回答者たちの「NOIN」上での化粧品購入金額の実数値は、1回あたり平均3,500円だった。
肌悩みに関する調査では、10代から20代前半の約50%が、ニキビや毛穴の黒ずみなど、毛穴のつまりに起因するトラブルを抱えていると回答。毛穴の開きに起因する悩みは10%程度だった。対して30代以上では、毛穴のつまりに関する悩みが30%近くまで増加した。
「オンライン販売支援プラン」の提供開始
ノインでは、日々の分析結果をもとに自社開発にてヘアオイル「Tioo」の販売やメーカー・ブランド向け支援パッケージの提供を実施してきた。さらに今回、データマーケティング支援プランと組み合わせ可能な「オンライン販売支援プラン」の提供を開始する。
同プランは、メーカー・ブランドの商品販売戦略に沿ったテストマーケティングや施策を成功させるためのプラン。同社が実際に施策運用を重ね、効果的であった7つの施策をプラン化。同プラットフォーム上のデータをはじめ、プラットフォーム運営で培ったノウハウを活用し、成功角度が高く再現性のある施策をメーカー・ブランドと共同で実施する。
またデータマーケティング支援プランと組み合わせ、戦略から実行までを一気通貫で行うことで、オンライン販売に課題やハードルを抱えるメーカー・ブランドも安心して商品を届けられる仕組みを実現した。プラン例は下記のとおり。
アプリ内テストマーケティング
ブランドの持つコンセプトやマーケティング戦略をヒアリング・調査し、複数の仮説を立てた上で、クリエイティブの効果検証テストを実施。同プラットフォーム上でターゲットユーザーを抽出した広告配信も可能なため、公開の高い訴求×ターゲットを一度に検証できる。作成した素材はそのまま店頭や他メディアで使用できる。
アプリ内サンプリング・モニタリング
同プラットフォーム上で商品サンプリングを実施し、商品への接触機会を創出。興味を持ったモニター体験者からフィードバックをもらい、リアルな声とデータを収集することができる。また、モニタリングで商品へのコメント増加を促すことも可能。
特集・Instagramタイアップ
同プラットフォームのInstagramアカウント上で商品を紹介する。ブランドの販売戦略に沿って魅力を最大限活かすようなフィード投稿やストーリーズ企画を提案し実行する。
実際に店舗に行けないユーザーにストーリーズの配信でメーカー・ブランドの生の声を届けたり、サンプリングと合わせて商品認知からお試しまでをターゲットに体験してもらうことも可能。なお、データマーケティング支援とのセット活用だけでなく、単体プランでの活用も可能とのこと。