「AL FURDHA(アル フルザ)」はアラビア語で「通商の窓口」の意味。同施設では、漁師から魚を買い取って生きたまま生簀で保存し、受注に応じて販売。ほかにも惣菜の製造販売や、食育活動の場としても活用される予定。商品開発や各種イベントには、一般社団法人全日本・食学会とスローフード気仙沼が協力・支援する。
アル フルザの開設は、カタールフレンド寄金で、東北地方の主要産業である「水産業」の再建が被災地復興に重要だとの考えから。プロジェクトに選ばれた宮城県気仙沼唐桑地域では、伝統的に小漁という小船などでの個人漁が行われてきたが、少量の魚の取引では漁師の収入が安定しないという昔からの課題があった。
新しい漁業のビジネスモデルを発信することで、三陸のみならず、日本の水産業活性化に大きな影響を与えていくとの期待が寄せられている。