キューサイは、10月16日に「新ロゴおよび新たな取り組み発表会」を開催。創業55年目を機にさらなる成長に向け、ロゴとコーポレートスローガンの刷新と、より多くの顧客に向け新たな価値提供を行うための新事業展開について発表している。
同社は、ヘルスケア事業とスキンケア事業を主軸にビジネスを行い、現在80種類以上の商品をラインナップしている。しかし、かつてのCMの印象から「青汁だけの会社」というイメージが生活者のなかに根強く、同社が考える「しなやかで自分らしい人生のサイクルをつくるお手伝いをしたい」という価値提供ができていないことに課題感を感じていた。そこで今回、3つの軸をもとに課題解決に向けた新たな事業展開を決定している。
今回発表した情報については、下記の通り。
新コーポレートスローガン
「生きるを、しなやかに。」
強固な強さではなく、どんなうねりのなかでも柔軟に生きていくことができる「しなやかさ」を提供していきたい、そして自身も「しなやか」な企業で有り続けたいという姿勢や想いを体現している。
新ロゴ
キューサイの「Q」には、「Question:常に問いかけること」「Quest:探求していくこと」「Quality:高い品質であること」の3つの想いを、「’」は気づきを表すアテンションとして表現。コーポレートカラーには、同社の原点である青汁を想起する緑色と地球を想起する青色の中間色を採用。これまでの伝統と新しい未来への想いを融合し、「Q'SAIブルー」と名づけている。
課題解決に向けた新たな事業展開について
1. 既存事業の進化
「青汁だけの会社」というイメージからの脱却を目指し、青汁事業からケール事業へと既存事業を進化させる。既存の青汁製品をリニューアルし、「THE KALE」として新たに展開。飲み物としてだけでなく、より幅広い事業への展開を狙う。また、新スキンケアブランド「Skinkalede」の発売を開始するほか、現在の主力商品「ひざサポートコラーゲン」のパッケージリニューアルも行う。
2. 新事業の創造
同社の通販事業のノウハウを活かし、電話で医薬の専門スタッフが顧客の悩みに対応、要望に沿った医薬品を販売する「キューサイ医薬堂」のサービスを開始。新たに医療分野へ挑戦する。また、グループ会社のキューサイ分析研究所では、味覚センサーで味の組み合わせを検出・数値化し、小売店や流通に対し販売戦略の提案を行うサービス「味分析マリアージュ」を2019年12月から、「食品遺伝子検査」を2020年1月から新たに提供する予定となっている。
3. 顧客接点の拡大
既存顧客とより濃い関係を築くために、健康・美容・キューサイの商品について自由に語るコミュニティサイトの開設を2020年1月に、ポイント還元やロイヤルサロンへの招待など、直接コミュニケーションを取ることができるメンバーシッププログラムの刷新を2020年2月に予定している。また、新規顧客との接点・関係構築のため、バラエティーショップ・ドラッグストア・スーパーへのさらなる販路拡大、業務用青汁の需要拡大、環境問題への取り組みを通じてエシカル消費の提案なども行う。