中国のEC&小売インフラカンパニー京東集団(ジンドンしゅうだん)は、自社ドローンによる上海蟹の配送を開始する。
京東は2015年12月よりドローン開発に着手し、2017年よりドローンによる物流配送を開始。今回の上海蟹の配達では、上海蟹の産地である陽澄湖の湖畔から付近の京東の配送ステーションまでのルートを、最大飛行半径10キロメートル、最大積載量10キログラムのドローンを使用し、飛行時間3分で配送。9月から10月が旬である上海蟹の物流始点の配送効率を上げることで、消費者へより新鮮な状態で提供することが可能になる。
京東の生鮮食品事業である京東生鮮は京東物流と連携しており、中国全土190都市で当日中の配達を行っている。また、京東の所有する北京・上海・広州3地区の協同倉庫を使うことで、同地区では注文から最短4時間以内で配達が可能となる。
配達スピードだけでなく、消費者に安心・安全を届けるため、約50種の蟹ブランドにブロックチェーントレーサビリティとドッキング技術を導入。消費者は、商品パッケージに貼られたQRコードをスキャンすると、蟹の産地、成長環境、品質検査結果、捕獲日などの情報を確認することができる。