青果流通におけるIT化は他の産業に比べると遅れており、青果流通事業者は、日々の出荷情報を担当者が電話と紙を使って生産者一人一人にそれぞれ確認を行うことで、出荷情報の取得を行なっている状況だ。
今回リリースされたアプリ「IchibA(イチバ)」は、生産者が出荷する作物の品名、等級、サイズ、数量の4つの情報を選択し、それらの出荷情報を流通事業者へ発信することができる。流通事業者は発信された情報を管理画面からタイムリーに確認。出荷情報が発信されていない生産者に対しては、出荷情報のリクエストを送ることも可能だ。さらに、生産者が必要な資材の受発注作業を行うことができる機能も盛り込んでいる。
流通事業者の業務量の軽減を図るだけでなく、日々の出荷データを蓄積することで、農作物の需給調整に役立てることができる。また、生産者にとっても事前に出荷数量を流通事業者へ通知しておくことで、販売機会の拡大、販売価格の増加につなげることが可能となる。