「二代目福治郎」を運営するふく屋は、納豆の安売り競争が激化していた15年前の開店当初から「こんなに高い納豆が本当に売れるのか?」と言われながらも納豆の直販に取り組んできた。10年目を過ぎた頃からはテレビやメディアで取り上げられるようになり、認知も拡大したという。
同社の販売網は、秋田市の直営店販売を中心に、通販、インターネットだけに限定されており、他店やスーパーなどには卸さない直販形式をとることで差別化を図り、現在その範囲は北は北海道、南は九州、沖縄までに及ぶ。
しかしインターネットでの販売が伸びてきている中で、モールへの出店数が増えたために商品があふれはじめ、一部ではネットショップ間での安売り競争も始まってきているという。
同社代表の古屋氏は、消費者が商品を選ぶ際、価格第一になりやすく、本来売り手側が伝えたい「商品に対する想い」や「商品へのこだわり」がなかなか消費者へ伝わりにくいと感じ、「商品に対する想いを伝え、納得していただいたうえで購入いただく」方法として、クラウドファンディングを検討。これまで多数のクラウドファンディングの運営実績を持つREADYFORの協力を得て、今回の施策を公開したという。