楽天の国内EC流通総額に含まれるサービスは、市場、トラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、チケット、スタイライフ、ドリームビジネス、ビデオストリーミング、ダイニング、ビューティ、マート、デリバリー、ケンコーコム、爽快ドラッグ、エナジー、カーライフ、楽天ペイ、クーポン、ラクマ、フリル、楽びん、Rebates等。大きく、以下3つに分類できる。
マーケットプレイス | 楽天市場、トラベル、GORA、ビューティ等 |
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直販ビジネス | ブックス、爽快ドラッグ、ケンコーコム |
C2C、その他 | ラクマ、フリル等 |
2017年第1四半期の、国内EC流通総額は7,775億円で前年同期比13%増、国内ECの売上収益は894億円で前年同期比25.5%増、営業利益は179億円で前年同期比5.3%減となった。営業利益の前年同期比について、2016年が2ケタ%マイナスで推移していたのが、-5.3%と1ケタ%台になったことについて、「改善基調」と表現。
決算発表会に登場した三木谷社長の説明によれば、2016年は、楽天グループ内のサービスを使うほどポイント還元率が上がる、スーパーポイントアッププログラムへの投資による営業利益減だったとのこと。今回も改善したとはいえマイナスになっているのは、CtoCサービスへの先行投資によるもので、織り込み済みだそうだ。
楽天市場単体では、注文件数が前年同期比11.5%増、ユニーク購入者数前年同期比9.2%増、そして広告収入が15.0%増となった。出店店舗数は2017年3月時点で4万4,602で、前年同月より274店舗減。
今後の国内EC戦略は、「楽天市場ユニーク購入者の育成」「ジャンル及び直販ビジネス戦略」「モバイルC2Cへの投資」「日本郵便との提携」を掲げた。