トランスコスモスは、企業内の多様な間接業務を最適化するバックオフィスサービスにおける文書保管業務の強化を目的に、セコムトラストシステムズと協業しサービスを提供すると発表した。
トランスコスモスでは、企業の間接業務を最適化するバックオフィスサービスとして、書類の回収から受付、文書スキャン、データ入力から保管まで一連のサービスを提供している。同社では、昨今の電子帳簿保存法施行規則改正(※1)による電子保存の要件緩和に伴い、企業の事業活動における文書の電子化がより進むことを予想。e-文書法(※2)の要件となる「見読性」、「完全性」、「機密性」、「検索性」の対応を強化するために、セコムトラストシステムズの「セコムあんしんエコ文書サービス(※3)」を活用するとした。
セコムあんしんエコ文書サービスは、e-文書法の要件を高度に満たし電子文書の法的証拠能力を確保するため、特定認証業務の電子証明書と国際標準に準拠したタイムスタンプサービスを提供している。
トランスコスモスのオペレーショナル・エクセレンスを追求したバックオフィスサービスと、セコムトラストシステムズのセコムあんしんエコ文書サービスを組み合わせることで、事業処理業務の負荷軽減、オペレーションの最適化や保管コストの削減、また文書の電子化による災害時の情報消失リスクを軽減できるとしている。
※1 電子帳簿保存法施行規則改正
1998年7月に制定された法律で、国税関係帳簿書類の全部又は一部を電子データによる保存を認めた法律。2015年の改正では、財務省令により施行規則が改正され、スキャナ保存の要件が緩和された。
※2 e-文書法
正式名称は「民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律」といい、2005年4月に施行された。それまで紙文書の保存を前提としていた要件を、この法律の制定をもって電子的に保存することを許容するとした。
※3 「セコムあんしんエコ文書サービス」
紙文書を電子文書にすることにより、業務プロセスの短縮、コスト削減を実現する。様々な導入事例に裏づけされた高い信頼性を備え、e-文書法の国税要件で要求される認定認証業務の電子証明書と、e-文書法に対応した“国際標準に準拠したタイムスタンプサービス”を低価格で提供する。