LINEは、同社が2017年春の本格公開に向け試験運用を進める「LINE Customer Connect」において、SBI証券がLINE上でAIエンジンを活用した対話型FAQサービスの試験運用を開始したと発表した。
LINE Customer Connectは、同社が2017年春の本格公開に向け試験運用を進める、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した法人向けカスタマーサポートサービス。本サービスを導入した企業は、LINEが提携するサードパーティの有人チャットシステムやAI(人工知能)などを任意で組み合わせて活用することができ、ユーザーから自社のWebサイト、LINEアカウント、電話窓口への問い合わせに対し、LINEアカウント上で対応することが可能となる。
2016年12月14日より、SBI証券が「SBI証券 カスタマーサポート」LINE公式アカウントを新たに開設し、LINE Customer Connectの連携パートナーであるBEDOREの汎用型対話エンジン「BEDORE(ベドア)」を活用し、LINE上で対話型FAQサービスによる顧客応対の試験運用を開始した。
SBI証券 カスタマーサポートのLINE公式アカウントでは、BEDOREを活用することで、ユーザーからの問い合わせに対し言語解析・処理が行われ、高い精度で適切な回答が自動表示される。また、BEDOREはユーザーからの質問内容を理解する自然言語処理機能に加え、深層学習(ディープラーニング)機能を搭載しており、ユーザーからの質問と回答内容を検証することによって自動学習を繰り返し行うため、今後、回答内容のさらなる精度向上が期待できる。
LINE Customer Connectは、LINE社内外案件における実環境での段階的な試験運用を行い、2017年春の本格公開に向けて調整を進めていく。