予約時のデポジットは、直前でのキャンセルを防止する方策のひとつとして、宿泊施設や航空会社といった旅行業界などで広く活用されているが、同じように予約を扱う飲食業界にはデポジットの仕組みがないため、直前のキャンセルや無断キャンセルによって店舗運営に多大な損失を受ける場合がある。
飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」は、クレジットカード決済を可能にする機能「トレタペイメント」の開発に着手し、第一弾として、予約と同時に前受金(保証金)を預かるデポジット機能をリリースした。
トレタペイメントでは、クレジットカードでのデポジット決済やキャンセル時の決済が可能にする一方で、デポジットを選択した利用者には「ドリンク1杯サービス」などの特典を設定するなどのインセンティブを提供することもできる。
また、飲食店が保証金として預かるデポジットの金額のほか、週末やクリスマスなど特定日の予約にだけデポジットを適用するといった設定が可能で、予約の条件によってデポジットを適用するかどうかなどを細かく設定することもできる。
トレタは今後、カード決済・オンライン決済などの機能にも取り組む方針で、国内カード市場拡大への対応や、訪日外国人の増加に伴うインバウンド需要への対応も視野に入れた開発を強化していく。