アップルと中国銀聯の提携によって、iPhone、Apple Watch、iPad上のApple Payに中国銀聯カードを登録することが可能になった。アップルは中国銀聯以外にも、15の中国の主要銀行からのサポートを得ており、これによって、iPhoneを読み取り端末にかざしたり、Apple Watchのサイドボタンをダブルクリックして、読み取り端末にかざすだけで決済を行うことができる。
中国銀聯は、チップ内蔵カードによる非接触型決済サービス「QuickPass」を展開しており、QuickPassとApple Payはともに、トークン化技術によって顧客の支払い情報を保護する。銀行カードの情報をApple Payに登録するとき、実際のカードの番号はユーザーの端末にもアップルのサーバーにも保存されない。そのかわり、ユニークなデバイスアカウントナンバーが割り当てられ、暗号化されたうえで端末の専用チップに保存される。決済は、ワンタイムのユニークなセキュリティコードが動的に生成されることによってオーソライズされる。
中国の監査機関によるテストと認可が得られれば、中国銀聯カード保有者は、2016年の前半にApple Payが利用可能になる予定だ。