野村総合研究所は、2021年度までのICT(情報通信技術)の主要5市場(デバイス/ネットワーク/プラットフォーム/コンテンツ配信/ソリューション)について、国内と一部世界における動向分析と市場規模の予測を行った。このうちプラットフォーム市場を見ていこう。
国内B2C EC市場
国内B2C EC(企業と消費者間の電子商取引)市場は、2014年度の12.6兆円から2021年度に倍増して25.6兆円に達する見込み。携帯端末の普及に伴い、時間や場所を問わずにECを利用できるようになったことが市場の成長を後押ししている。
国内インターネット広告市場
スマートフォンの普及によりアプリからのネット接続が増加することから、インターネット広告ではアプリ内のリワード広告(成功報酬型広告の一種で、訪問者に報酬の一部を還元する仕組みを持つ広告)や、SNSを活用した新たな広告手法が登場する。それらが一定の成功を収めることで、国内インターネット広告市場全体は2014年の8,245億円から2021年度には約1.3兆円に拡大し、同市場でのスマートフォン向け広告の比率は2014年度の34%から2021年度には52%へ増加する。
国内スマートペイメント市場
また、国内スマートペイメント(企業と消費者間の電子決済手段)市場は2014年度に53.6兆円だが、東京オリンピックに向け環境整備が加速し、2021年度には91.3兆円に達すると予測される。