日本政府観光局の発表によると、2015年8月の訪日外客数は、前年同月比63.8%増の181万7千人で、これまで8月として過去最高だった2014年(111万人)を70万8千人上回った。夏休み・バカンスシーズンに向けた訪日旅行プロモーションが需要を喚起したほか、航空路線の拡大、クルーズ船の寄港増加、中東呼吸器症候群(MERS)による韓国からの旅行控えの解消が、近年の査証免除や要件緩和、円安と昨年10月からの消費税免税制度の拡充による買い物需要の拡大とあいまって、数値を大きく伸ばす要因となった。
市場別では、中国が前年同月比133.1%増の59万人と、2か月連続で50万人台を記録。全市場を通じての単月過去最高も更新。韓国、イタリア、スペインも単月として過去最高を記録した。その他の市場では、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツの13市場が、8月として過去最高を更新した。