2025年12月18日、ギャプライズは国内ネット通販事業者を対象とした「ECサイト表示速度ランキング」の2025年12月版を発表した。

調査対象は、通販新聞社が発表した第83回通販・通教売上高ランキング上位300社のうち、月間トラフィックが10万以上の日本国内サイト。GoogleのChromeユーザーエクスペリエンスレポート公式データセットを用い、4G回線かつモバイルデバイスでのLCP(最大コンテンツの表示)を比較した。
LCPはGoogle Core Web Vitalsの主要指標の一つで、ページ主要コンテンツがどれだけ早くユーザーに表示されるかを示す。一般的に2.5秒以内が良好、4秒を超えるとユーザー体験が低いとされる。調査では269サイトのうち約75.1%がLCP2.5秒以内を記録し、EC各社が表示速度向上に取り組んでいる。
1位となった「ムラウチドットコム」は、2025年2月時点のLCPは1.178秒で17位だったところから4月に0.979秒へ短縮し1秒未満を達成、6月以降首位を維持し12月には0.696秒と大幅な高速化を示した。他にも「あみあみオンラインショップ」「ライフネットスーパー」「Chacott」がLCP1.0秒以下を記録した。
また、「INP(Interaction to Next Paint)」の上位5社も発表され、タマゴ基地やエレコムなどが高い評価を得た。INPはユーザー操作に対する反応速度を測定し、LCPと共にウェブサイトの総合的なパフォーマンス分析に有用である。

ギャプライズは、JavaScriptの実行最適化やイベントハンドラーの効率化、レンダリングパフォーマンス向上などの継続的な改善が成果につながっていると分析した。
