BASEは2025年12月10日、新たな越境EC機能「かんたん海外販売」を2026年1月14日より提供開始すると発表した。「かんたん海外販売」は、ネットショップ作成サービス「BASE」の利用者がエントリーするだけで、商品を海外へ容易に販売できる機能だ。同機能はBASEが運営し、越境ECの国内代行事業を手掛ける子会社のwant.jpと連携して、越境ECで発生しやすい専門的な作業負荷を解消する点が特徴だ。

具体的には、海外販売時の開発や運用体制構築が不要で、初期費用や固定費なしで利用できる。購入が成立するとwant.jpが商品を国内で代理購入し、販売者は国内配送と同様の手順でwant.jpの倉庫に商品を発送する。その後、want.jpの専門スタッフが海外向けに再梱包・発送するため、送り状や通関書類の作成、多言語対応、返品返金業務、送料調査、規制対応などの負担は発生しない。
また、海外からアクセスした際には海外専用カートが自動表示される。AIにより配送先に応じた販売可否や海外送料の自動算出も行われ、現地顧客向け決済も提供される。従来、越境ECで課題となっていた購入導線の分断や送料の不明瞭さを解消し、「カゴ落ち」リスクを低減する。
このサービスは「BASE」利用ショップ限定で、海外で商品が売れた時にのみ決済金額の5%が発生する。
