オイシックス・ラ・大地グループの株式会社とくし丸は、岩手県・宮城県・青森県で食品スーパー58店舗を運営する株式会社ベルジョイスと新たに提携し、岩手県盛岡市で移動スーパーのサービスを開始すると発表した。2025年12月初旬には、アークス青山店を拠点にとくし丸1号車の開業を予定しているという。

とくし丸は、全国47都道府県で約1,200台の軽トラックによる移動スーパーを展開。買い物困難地域を中心に、約18万人の顧客に商品を届けている。軽トラック1台につき約400品目・1,200点の商品を積み、自宅前で食料品などを販売するだけでなく、地域の自治体や警察署と見守り協定を結び、地域や高齢者の安全を確保する役割も果たしている。
今回展開する岩手県盛岡市は総人口約28万人のうち、65歳以上が8万2,000人を占め、高齢化率は30.1%と、全国平均を上回っている。郊外化や大型店舗増加にともない、買い物困難者も増加傾向であることから、両社は地域住民の暮らしを支える目的で移動スーパー運営に踏み切ったという。
今回の取り組みにあたり、両社と盛岡西警察署は「地域安全に関する協定」の締結式を開催。盛岡市における買い物弱者支援と高齢者見守りの仕組み構築に取り組み、地域社会への貢献を図るとしている。