ECモール「Qoo10」の運営元・eBay Japanが、ファッション専門ECモール「MOVE」の国内出店者向けにEC物流代行サービス「MOVEフルフィルメントセンター」の提供を開始した。神奈川県相模原市に約4,000坪の専用倉庫をかまえる。
同社は、2025年3月26日~28日まで東京ビッグサイトで開催されている「ファッションワールド東京 <春>」に出展している。初日の26日に現地でMOVEフルフィルメントセンターの概要とともに、2025年の戦略を説明した。
2022年にサービスを開始したMOVEは、動画コンテンツを重視している点が特徴。韓国発のものを中心に850以上の公式ブランドを取り扱っている。営業本部 Life Style営業本部 丸山恵未氏は「MOVEの2023年~2024年の成長率は28%にのぼる」と強調した。

2025年の新施策として、MOVEでは「フルフィルメント」「360度回転撮影」「リアルイベント」の3軸を掲げる。特にフルフィルメントでは国内出店者の運用負担を削減する。カスタマーサポートの代行も可能だという。
「12時までに注文された商品であれば当日中に出荷対応が可能です。お客様にとっても1営業日程度で商品が到着する点でメリットがあります」(丸山氏)
また、同社は商品を立体的に撮影できる技術の積極的な活用により出店者の運用サポートを強化していく。出展会場では、オービットビュー ASIAが提供するソリューションによる実演が行われた。

そのほか、同社はMOVEにおいて2025年中に販売ブランド数を1,000まで引き上げるとのこと。加えて、販売商品数では現在の2倍、流通額も25%の成長を目指すとしている。