アダストリアは、環境への配慮や人権問題などの社会課題に対して、企業としての責任を果たし業界全体をよりよくするため、2024年9月13日に「サプライヤーリスト」を初公開した。「統合報告書 2024」の公開と併せて、同グループがパートナー取引先として認定した47社の社名と所在地、生産種別を開示している。
アダストリアグループは、中国やASEANなどを中心に世界中の国・地域で商品を生産している。商品が生産され、顧客の手に渡るまでには、原料調達・縫製・輸送などの工程がある。
同グループはサプライチェーンにおいて、公平で倫理的な調達活動を行うことがサステナビリティの重点課題と位置付け、2016年から独自の「グループ調達方針」と社会面、環境面に配慮した調達活動を推進するために遵守すべき人権・社会・環境・ガバナンスの基準を明記した「グループ調達ガイドライン」を策定した。以降、グループ調達方針に基づいた工場のモニタリング監査や現地視察を通じて、生産工場とのパートナーシップ協定の締結を進めている。
今回のサプライヤーリストの開示は、環境負荷が高いとされるアパレル、繊維産業を展開するアダストリアの企業責任を果たすとともに、より良い社会を実現し、顧客に安心安全な商品を提供し続けたいという企業姿勢に基づくもの。また、今後、パートナー取引先とともに、同社の経営姿勢に賛同する企業を増やし、サプライチェーン全体で課題解決に向け取り組んでいくことも狙いの一つだという。