吉野家ホールディングス(吉野家HD)は、オーストリッチ(ダチョウ)に関する事業を開始した。これにより、食や健康に加えて、美容の面でも消費者の生活に寄り添う存在を目指すという。
吉野家HDは、栄養機能分野などの専門知見を活かした商品開発を進めている。また、近年の食糧問題や気候変動、人口増加などを背景に、多様な食材の活用を推進。未来を見据えたオルタナティブミートの研究も行っている。
そんな中、同社は2000年代からオーストリッチに着目。100%子会社のSPEEDIAがダチョウの飼育、研究、商品開発・販売を行っている。オーストリッチオイルは美容効果が高く、オーストリッチミートには健康に役立つ成分が豊富であると確認されたという。
SPEEDIAは研究成果を活かし、オーストリッチオイルを配合した「グラマラスブースターオイル」などのスキンケア商品の販売を開始。また、オーストリッチミートを使った「オーストリッチ丼(スープ添え)」も、「吉野家」の一部店舗にて約6万食の数量限定で販売開始した。吉野家が牛豚鶏以外の肉を使用するのは同商品が初めて。
今後、吉野家HDはオーストリッチミートを使用した商品開発を行い、オンライン通販での商品販売を検討している。また、オーストリッチミートは、卸販売を行う予定となっている。