世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」を主催するHIKKYは、独自開発のウェブメタバース開発エンジン「Vket Cloud(ブイケットクラウド)」のアップデートを発表した。
Vket Cloudは、2023年4月にサービス提供を開始し、ウェブブラウザからURLクリックのみでアクセス可能な”ウェブメタバース空間”を制作できる、HIKKY独自開発のメタバース開発エンジン。
今回のアップデートでは、開発基盤となるSDK(Software Development Kit)の改良のほか、EC連携機能などビジネス向け有償プランで使用できる新たな機能がローンチされた。
今回アップデートされた新機能の詳細は、次のとおり。
シームレスなお買い物体験を実現できるECサイト(Shopify)連携機能
ECプラットフォーム「Shopify」とAPI連携することで、メタバースショップ内での自社商品販売から決済までをよりスムーズにできる機能を搭載。ユーザーはメタバースショップ内の複数の商品をカートに入れながら商品を見て回ることが可能となる。
また、新たに追加されたショップのテンプレートを使用すれば、独自のメタバースショップを手軽に開設でき、アバター接客も可能となる。
イベント開催時に便利なユーザー登録機能
イベント開催時などに「誰がきてくれたか知りたい」という要望に応え、ユーザーの入室時に、名前や住んでいる地域など任意の情報の入力を求めることが可能に。入力してほしい情報は任意で決めることができ、履歴は管理画面で確認できる。
限定的な場所でエンゲージメント向上につながる!入室制限機能
事前に入室を許可するユーザーを登録しておくことで、特定の人のみの入室が可能に。会員制コミュニティの運営やスタッフの社内勉強会など、リモートオフィスのような使い方ができる。
スマホの操作性が向上
ワールド内でのアバターの挙動が軽くなったことで、スマホでの操作性を向上。移動や回転もスムーズになり、快適に遊びや買い物を楽しめるようになっている。
アバターの表情変更、エモートマークの表示
VRMのデータに組み込んである表情が反映されるようになり、アバターでのコミュニケーションが多彩になった。
なお、EC連携機能、ユーザー登録機能、入室制限機能は「ビジネスプラン」以上で利用可能とのこと。