三菱食品は、レシピ動画サービス「クラシル」および買い物サポートアプリ「クラシルリワード」を運営するdelyと、業務提携に関する覚書を締結した。今後、両社はそれぞれのアセットを活かし、メーカーおよび小売業の売上拡大に寄与するソリューションの開発・提供を行うとしている。
まずは2024年5月より、三菱食品の100％子会社であるリテイルメディアが全国約140チェーン4,500店舗のスーパーマーケットに約1万2,000台を導入しているスーパーマーケット向けデジタルサイネージを「クラシル”storeTV”」に順次リブランディングする。
業務提携の内容
delyは料理レシピ動画サービス「クラシル」に加え、2023年5月より開始した買い物サポートアプリ「クラシルリワード」を用いて、メーカー向けの広告ソリューション、および小売業向けの販促ソリューションを提供している。
三菱食品の小売業およびメーカーの売上を最大化する売場提案・企画力と、delyの保有するユーザーデータ・コンテンツを掛け合わせることで、各ステークホルダーの課題をオンライン・オフライン問わず解決できるソリューションを新たに開発・提供するという。
新たに提供するサービス
デジタルサイネージ「クラシルTV」の全国展開
リテイルメディアが運営する「デジタルサイネージ」は、スーパーマーケットの生鮮売場を中心にサイネージを設置し、料理動画と広告を配信するサービス。現在、全国約140チェーン4,500店舗において約1万2,000台を展開している。
同業務提携にともない、2024年中を目処に、「クラシル”storeTV”」へサイネージの交換を行うと同時に、「クラシル」および「クラシルリワード」とのシナジー創出を開始する。
「クラシル”storeTV”」の概要
「クラシル」のレシピ動画から、各店舗の売場に最適な動画を選択し放映することで、効果的な販促を実現。また、三菱食品の小売業3,000社・メーカー6,500社との取引を通じて得られる深い生活者理解やデータ、店頭づくりの提案力を売場で活用する。
リテイルメディアが提供するデジタルサイネージは、これまでも国内最多レベルの端末導入数を軸に、店頭での訴求力を強みとしていたが、同業務提携により、三菱食品のアセットを活かした売場との連動に加え、「クラシル」の管理栄養士監修によるレシピコンテンツの配信や、サイネージに埋め込まれたBeaconと「クラシルリワード」の連携による、顧客の購買検討タイミングでのキャンペーン告知なども可能となる。
また、これらの取り組みにとどまることなく、三菱食品とdelyは、双方のアセットを活用した小売業、およびメーカーの売上拡大につながるソリューションの提供を行うとしている。
