ミンカブ・ジ・インフォノイドは、子会社であるライブドアを通じ、2024年春を目途に新たなECサービス「livedoorショッピング」を開始することを発表した。メディア事業における顧客接点と、バーティカルメディアの専門性、購買率を高める運営ノウハウなどを活用し、ユーザー付加価値を高めるとともに、両社が運営する全メディアのユーザーを対象としたマネタイズを本格化していく。
ミンカブグループは、2022年12月にライブドア事業をグループ化。その後、シーソーゲームを始めとする積極的なM&A戦略と自律的成長により、メディアサービスを拡大している。また、UGCメディアである「livedoor Blog」を始め、エンタメメディアにおけるファンサービス、スポーツメディアにおけるクラブチーム連携など、ジャンルごとに様々なユーザーニーズが存在するバーティカルメディアを複数有している。
同社グループは、「livedoor NEWS」の情報拡散力を活用した効率的なマーケティングやプロモーションに加え、ユーザーニーズに対応するための付加価値提供を行うことで、新たなマネタイズポイントを複合的に展開する。それと同時に、さらなる自律的成長が可能なエコシステムを構築していくとしている。
今回発表した「livedoorショッピング」は、2023年11月10日に開始したモバイルサービス「livedoor MOBILE」など、段階的なマネタイズポイント構築に向けた施策の1つであるとのこと。
同サービスの開始にあたっては、ネットプライスが提供するECプラットフォームを活用。これにより基本的なEC業務をOEM型で運用し、少額の初期投資で本格的なEC事業への参入を実現する。自社バーティカルメディアや「livedoor NEWS」の情報拡散力を生かし、多額のマーケティングコストをかけずにユーザー訴求を行うという。
ライブドアメディアにおいては、各メディアの特性に応じた商品展開により、一般的なECサイトとの差別化を図る予定とのこと。具体的には「livedoor Blog」でブログ運営をするブロガーやクリエイターのオリジナルグッズ、限定グッズの販売のほか、購買促進施策などに基づくトレンド商品、ブロガーやクリエイターのオリジナルグッズの企画販売、日本未発売のK-POP関連商品、スポーツクラブチームの商品の取り扱いなどを進める予定。
また、これまで行ってきた購買促進施策などの知見やノウハウを「livedoorショッピング」に利活用するだけでなく、「livedoor MOBILE」「livedoor BANK」といった複合サービスの利用による割引やポイント付与の実施や継続利用促進も実施する。加えて、商品展開、顧客接点、購買訴求、再訪、紹介および拡散といったECエコシステムの効率的な構築とユーザーのニーズに合わせたサービス展開を目指すとしている。