イートアンドフーズは群馬県邑楽郡板倉町にある関東工場の隣接地において、物流の新たな拠点となる「関東ロジスティクスベース(KLB)」を建設することを発表した。トラックドライバーに時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」を見据えた物流施設となっている。
同施設では、隣接する工場で生産された同社主力商品である「大阪王将 羽根つき餃子」をはじめとする製品の商品名、賞味期限、ロットなどの情報を、QRコードで管理・識別。システム、オペレーションを自動化し保管する。倉庫作業の大半を自動化することによって、庫内作業にかかる人員、ヒューマンエラーの削減にもつながるという。
また、自然冷媒による冷凍庫棟として環境にも対応。あわせて大型物流施設が完成することで計画生産を進めることができ、工場での廃棄ロスや機会ロスの削減にもつながるとしている。
関東ロジスティクスベースは、2024年7月の稼働を予定。2023年より稼働している関東第三工場同様、コロナ禍を背景とした内食需要の拡大によって今後一層の成長が見込まれる冷凍食品市場において、需要増加に確実に対応する体制を整えていく。また、「2024年問題」に係るコスト増への対策と安定化を通じて、冷凍流通の拡大を目指す。AIやIoT、ロボットといった新技術を積極的に導入し、高品質と安全性の追求、および低コスト運営の両立を図る。