ワタミでは、次世代型の総合居酒屋の新ブランドとして「和民のこだわりのれん街」の展開を決定。1号店となる「和民のこだわりのれん街」を大井町東口駅前店(東京都品川区)にオープンした。
同社では、コロナ禍において創業ブランドである「和民」の看板を、居酒屋業態店舗から焼肉業態「焼肉の和民」へと転換を進めていたが、アフターコロナにおける居酒屋業態の業績が回復していることを背景に、再び「和民」の名を冠した次世代総合居酒屋ブランドとして、「和民のこだわりのれん街」の立ち上げを決定した。
「和民のこだわりのれん街」は、コロナ禍で進んだ外食の「目的型来店」のニーズに応え、“のれん街”の名のもとに同社が展開する7つの専門業態を集結させた新ブランド。焼肉業態「かみむら牧場」をはじめ、寿司「すしの和」、中華四川料理「WANG’S GARDEN」、炉端焼き「炉ばたや 銀政」、総合居酒屋の復刻ブランド「居食屋 和民」、ドリンク専門業態「ゴジピタパーラー」、そして同社の6次産業を体現する自社牧場ブランド「北海道 美幌峠牧場」の7ブランドの“のれん”を掲げ、それぞれの本格料理が楽しめる、ワタミだからこそ実現できる新提案の総合居酒屋となっている。
「和民のこだわりのれん街」は、再生可能エネルギーを利用した循環型6次産業モデル「ワタミモデル」の確立に向けたSDGsモデル店舗となっている。グループ会社であるワタミエナジーから、秋田県にかほ市にあるワタミの風車「風民(ふーみん)」で発電したFIT電気を非化石証書とトラッキングし、発電所を特定した環境価値を付随した100%再生可能エネルギーで店舗の使用電力を賄っている。
店舗では食品廃棄物の分別と計量を行い、食品廃棄の原因を特定して食品廃棄を減らす対策を実施。また、店舗から排出された食品残りはリサイクラーを通じて配合飼料原料に再資源化し、今後は再資源化された飼料を使用して生産された農畜産物を、店舗の食材として使用する食品リサイクルループの構築を目指すという。
提供するメニューにも、自社農場で採れたオーガニックの野菜や、鹿児島・カミチクホールディングスと取り組む持続可能な畜産、養殖による持続可能な海洋資源の利用など、サスティナブルな食体験の提供にこだわっている。さらに、ランチ時間帯には、ワタミファームの有機そば粉を使用した蕎麦を、間伐材を使用したトレイで提供する、同社初となる本格そば業態を展開するとのこと。