ネスレ日本は、JR貨物とそのグループ会社である全国通運および日本運輸倉庫（以下、JR貨物と併せて「JR貨物グループ」）とともに実施してきた貨物鉄道による輸送を、2024年2月より段階的に中距離輸送にも拡大。持続可能な物流モデルの構築に向けて、共同で取り組みを進めることに合意した。
ネスレ日本はこれまでも、バリューチェーン全体を通じ環境へ配慮する取り組みを行ってきた。物流分野では、CO2排出量の低減に向け、輸送方法をトラックから貨物鉄道や船舶などに切り替える「モーダルシフト」を推進している。
貨物鉄道や船舶を用いた輸送は、一度に大量輸送が可能となる。そのため、トラック輸送よりも環境負荷が小さく、またトラックドライバーの負担軽減にもつながる点が注目されている。モーダルシフトは長距離になるほど効率的な輸送が期待できるため、これまでネスレ日本では、長距離輸送（走行距離500km以上）を中心に取り組んできた。
今回、ネスレ日本とJR貨物グループは、より貨物量の多い中距離輸送（走行距離500km以下、200～350kmを中心帯に想定）でも、新たな輸送網の構築を進める。
具体的には、2024年2月より、ネスレ日本 島田工場（静岡県島田市）からJR貨物 百済貨物ターミナル駅（大阪府大阪市）を経由した関西方面への輸送を開始する予定となっている。その後、ネスレ日本 霞ヶ浦工場（茨城県稲敷市）からJR貨物 隅田川駅（東京都荒川区）を経由した東北方面への輸送に取り組むなど、段階的に貨物鉄道輸送への移行を進めるとのこと。
