西武ホールディングスは、SPACERと協業し、これまで10ヵ所17拠点で提供してきたスマートロッカーで即日受け取りができるサービス「BOPISTA(ボピスタ)」について、拠点数を20ヵ所27拠点(一部、常温商品のみ受け取り可能)に拡大すると発表した。利用者にとってより便利なサービスの提供、駅機能の多角化による駅や沿線のさらなる魅力向上に寄与するとともに、物流課題の解決や環境負荷低減に貢献するとしている。
「BOPISTA」は、オンラインで購入した商品をリアルな店舗で受け取る購買スタイル「BOPIS(Buy OnlinePick-up In Storeの略称)」の新しいかたちとして、駅の立地を活かした駅配(Buy Online, Pick-up In Station)から着想を得たサービス。ユーザーは商品をBOPISTAサイトからオンライン注文し、自分の好きなタイミングに、駅や商業施設など日常の生活動線上にある受け取りステーションのスマートロッカーで、受け取ることができる。
同社は、2021年、2022年に実施した実証実験に続き、西武鉄道沿線に拠点を拡大。池袋、西武新宿、所沢、紀尾井町、丸の内など20ヵ所27拠点に設置する冷蔵と常温のロッカー(一部、常温商品のみ対応)を活用し、サービスを提供する。自らの生活動線や、“おでかけのついで”にスマートな商品受け取りが可能となり、店舗の混雑や営業時間を気にせずに、商品の購入が可能となる。
BOPISTAは、新型コロナウイルスによる行動変容を踏まえ、これまで人流のハブであった駅を物流や交流のハブに昇華させることで、沿線の価値やユーザーの利便性を高めるとともに、サステナブルな社会の実現と2024年中の本格稼働に向け、社会インフラの一翼を担うサービスへの進化を目指すとしている。