PayPay株式会社は、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を導入する加盟店のうち「Alipay+(アリペイプラス)」を利用する店舗において、タイの「TrueMoney」、マレーシアの「Touch 'n Go eWallet」、フィリピンの「GCash」「HelloMoney by AUB」での決済が可能となったと発表。これにより、すでに連携をしている中国本土の「Alipay」、香港の「AlipayHK」、韓国の「Kakao Pay」を含む、いずれかのサービスを利用する延べ10億人以上のユーザーが、訪日時にPayPay加盟店に設置されている二次元コードから飲食や土産代、宿泊費などの決済をできるようになった。
同社では、インバウンド需要の取り込みを目指す加盟店への支援を目的とし、2018年10月の「PayPay」提供開始と同時に、「Alipay」と連携するなど、海外のキャッシュレス決済サービス利用者がPayPay加盟店で決済できる環境を整えてきた。「PayPay」の二次元コードから海外のキャッシュレス決済サービスを使って決済する際、商品やサービスの代金を日本円で入力すると、自動的に各国の通貨に換算され決済できるため、加盟店側にも訪日外国人への対応がスムーズになるといったメリットがある。
入国制限撤廃にともなう訪日外国人の増加から、すでに「PayPay」と連携をしている「Alipay+」経由で「Alipay」「AlipayHK」「Kakao Pay」の決済取扱高も拡大基調にあるという。今後さらなるインバウンド需要の回復が見込まれるなか、新たに「Alipay+」のパートナーウォレットである「TrueMoney」「Touch 'n Go eWallet」「GCash」「HelloMoney by AUB」との連携を開始することで、東南アジアを含む海外のキャッシュレスサービスを通した決済を取り込み、加盟店の売上向上に寄与する。
なお、各サービスとの連携は、アントグループがグローバルに展開するグローバル・クロスボーダー電子決済およびマーチャント向けマーケティングソリューション「Alipay+」を活用。PayPay加盟店であれば初期費用など無料で「Alipay+」の利用申し込みができ、決済端末などを導入しなくても二次元コードを設置するだけで「Alipay+」を通した7つの海外キャッシュレスサービスへの対応が可能となる。また、「Alipay+」ではシーズンに合わせて各種キャンペーンを実施しており、キャンペーン実施中に「Alipay+」を利用して決済するとお得に買い物ができるなど、利用の促進も定期的に行っているとのこと。