アリババグループの物流部門ツァイニャオ・ネットワーク(菜鳥網絡)は、4月10日から中国海南省海口市で開催された「第3回中国国際消費品博覧会(以下、消費博)」に出展し、免税品を含む海外の高級品に特化した物流技術を発表した。
同技術は、海南省三亜市と澄邁県を起点とするスマート倉庫と物流ネットワークを活用し、海南省の主要な空港、港湾、都市内の物流拠点をカバーすることで、免税品の注文から5時間以内に省内の8つの主要ピックアップステーションへの配達を実現。同社スマート倉庫の免税品分別は、1時間に1,000件以上の注文処理が可能なAGVロボットにより完全自動化されており、人手作業の3倍の効率性を維持している。
また、高額でデリケートであるという特徴から、海外ブランド品の配送には細心の注意を要するが、ツァイニャオは、バッファ設計を採用した梱包材やスロープ接続された搬送設備などを活用し、商品の損傷を回避しているという。
このほかにも、同社は海外ブランドに対して保税倉庫、輸出入越境輸送ルート、越境ECを含むさまざまな物流サービスを提供している。たとえば、週4のチャーター便(海口市・シンガポール間、海口市・ジャカルタ間)の運行など航空貨物輸送網の強化にも注力しており、海外ブランドが海南省への物流ルートを構築するうえで貢献しているとのこと。