NTTドコモのマーケティング分野における新規事業型子会社であるDearOneとAmplitude, Inc.は、ドコモが自社の提供する複数のサービスを横断したデータ活用を行うため、ドコモの会員データ基盤への行動データ分析ツール「Amplitude」導入を支援した。
サービスを横断したデータ活用により、たとえば、「『dブック』での購読タイトルに合わせた『dアニメストア』コンテンツのおすすめ」のように、ユーザーへ提供するサービスの価値向上を実現するとしている。
また、AmplitudeとDearOneはドコモの各事業部門へ伴走支援を行い、グロース、データの民主化を進めていく。
会員データ基盤にAmplitudeを導入するメリットは、次のとおり。
サービス担当者のデータ分析業務の効率化・高精度化
Amplitudeは、SQLなどのコード不要で、専門的な知識がなくとも容易な操作で直感的に、短時間でデータ分析が行える行動分析ツール。専門的な分析担当者に依頼せずに、各サービスの担当者が自らサービス改善につながるユーザー行動分析が可能で、より多くのメンバーによるデータ活用が可能となる。
複数サービスの横断分析
今後は「d払い」以外のサービスとAmplitudeとの連携を順次進める。これにより、
- 「dカード」を使用しているユーザーが「dポイント」をどのように使っているか
- 「dマガジン」利用ユーザーのうち、どのくらいの割合の人が「d払い」を使用しているか
といったサービス横串でのユーザー行動分析が可能になり、ユーザーをより深く理解することで、良質なユーザー体験を提供するサービスへの成長と、ドコモグループ全体のDXを推進する。
データ分析環境の高度化
会員データ基盤自体にAmplitudeを導入したことで、ドコモの新たなサービスでユーザー行動分析が必要になった際に、非常にスピーディに分析機能を提供できるようになった。サービスの成長のためにデータ分析を行う、データ活用環境が高度化された。