メルカリは、中国市場における越境販売の経路拡大に向け、越境EC事業者のInagora(インアゴーラ)、銘東、楽一番、トリプルアートの4社と提携したことを発表した。
2022年12月に発表した「越境メルカリ トレンドランキング2022」では、海外からの“推し活”需要を受け、エンタメ・ホビー関連商品の取引が活発化していることが判明。中国市場でもエンタメ・ホビー関連商品の人気が高く、もっとも多かったのは「おもちゃ」で、次いで「トレーディングカード」「フィギュア」の順となり、日本ならではのコンテンツにまつわるものや海外で購入することが難しいアイテムが人気であることがわかった。
今回の業務提携によって、中国の消費者でも、Inagoraが運営する「日淘市集(リータオシージー)」、銘東が運営する「JPGOODBUY」、楽一番が運営する「楽一番」、トリプルアートが運営する「Masadora」など、提携企業が運営するECサイトを通じて、「メルカリ」上の商品を購入することが可能となった。なお、「メルカリ」の出品者は、これまで通りの配送方法と配送料での取引ができる。
提携企業およびサービスの概要は、次のとおり。
Inagora
日本の優れた商品を、インターネットを通じて中国を始めとした海外ユーザーに提供する越境ECアプリ「豌豆(ワンドウ)」を運営。越境EC事業のノウハウを生かし、2022年11月に代理購入サービス「日淘市集(リータオシージー)」を開始し、インアゴーラが決済や物流を代行することで、日本のECサイトと中国ユーザーをつなぐサービスを提供している。
銘東
荷物転送サービス事業等を行う会社。越境ECビジネスにおいては、国内外の顧客へ物流ソリューションを提供している。唯一、日本郵便局構内に流通センターを構える民間企業であり、海外の顧客が通販にて日本製品を購入した際の転送サービス等を手掛けている。また、3PL物流事業や航空海運輸出入代行事業、IT化ソリューションサービスなども実施している。
楽一番
2014年から海外配送サービス「楽一番」を運営。関西および関東に複数ロジスティクスセンターを完備し、中華圏、東南アジア、欧米諸国の利用者向けに発送サービスを提供している。また、EC事業者向けに決済・運営代行・配送・広告を融合した海外販売ソリューションを提供している。
トリプルアート
二次元越境ECプラットフォーム「Masadora」を運営。Masadoraは、日本で販売されるアニメ・漫画・ゲームなどの関連商品を大量に取り扱うほか、独自の倉庫と物流サービスでユーザーに安心でハイスピードな越境ショッピング体験を提供する。