一般社団法人 日本越境EC協会(JACCA)が、3月23日に設立パーティを開催。50名以上の参加者に向け、協会の成り立ちや組織、今後の活動の展望について発表を行った。
JACCAは、越境ECのノウハウを持った企業や人の集合体を作り、越境ECのナレッジセンターになることを目的に2023年3月3日に発足。Maddler USA LLC. CEO/JECCICA シニアコンサルタントの恩蔵優氏が代表理事、NDCアジア株式会社 代表取締役の出口允博氏、JECCICA代表理事/フォースター株式会社 代表取締役の川連一豊氏が専務理事を務めている。
恩蔵氏は、世界の国別EC市場規模ランキングで日本が4位に位置することに触れた上で越境EC市場について「まだまだ伸びしろがある」と言及。自身が手掛ける事業やJECCICAに寄せられる相談を踏まえた上で、同じ目的意識を持つ仲間が集い、学びや課題解決の議論ができる場が必要と考え、同協会を設立したと語った。
このほかにも、出口氏、川連氏が現状の日本が抱える越境ECの課題や、同協会のメンバー構成、組織図、今後の活動方針について発表。Lingble Pte.Ltd CEO 原田真帆人氏や、株式会社4PX EXPRESS JAPAN 代表取締役 謝郁安氏、世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田祐希氏なども講演を行い、情報交換と親睦が深められた。
同協会発足に対する恩蔵氏のコメントは次のとおり。
「日本における越境ECは現在のところ、まだまだよちよち歩きのところがあります。
グローバルでEコマースを見ると、2025年に約1000兆円の流通額が予測されていて、今後かなりの成長が期待できます。
しかしながら、各国のVAT、税務体制や検疫、たとえばEUなどに見られる様々な規制、物流に関わる課題・問題など、日本の一企業単独で解決するには、なかなか立ち行かない現状があります。
そこで、日本越境EC協会では長年越境ECに携わり、最新の越境ECのノウハウを持った企業や人の集合体を作り、越境ECのナレッジセンターになるため発足いたしました。
あやふやだった越境ECのノウハウを使って、確立した仕組みで越境ECを行うことができれば、きっと日本企業のお役に立てると考えております。
日本企業の越境ECの基礎固めからさらなる発展を目指し、メーカーや小売業界を守り、日本経済の発展にお役立ちできるように日本越境EC協会は活動していきます」