エンターテインメントプラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、10代の子どもたち、その保護者、そしてコミュニティのための新しい機能改善と拡張を発表した。今回の機能拡充では、視聴時間管理ツールに多くのカスタムオプションを追加。10代の子どもたちのアカウントに新しいデフォルト設定を導入、そしてペアレンタルコントロールによる管理を拡充している。
10代の子どもたちがTikTokで視聴時間を管理しやすくするための変更点
今後、数週間のうちに、13歳以上18歳未満のユーザーが所有するすべてのアカウントに、1日60分の視聴時間制限が自動的に設定される。制限時間に達した際、視聴を続けるためにはパスコードの入力が求められることにより、18歳未満のユーザーは時間を延長するかの判断をすることとなる。
また、18歳未満のユーザーが60分のデフォルト設定を解除し、1日に100分以上TikTokを利用した場合、1日のスクリーンタイム制限を設定するよう通知が送られるようになった。さらに、すべての18歳未満のユーザーのアカウントに、視聴時間を振り返る通知を毎週送信する。
これらの機能は、10代のアカウントのための強固な安全設定として追加される。たとえば、13歳から15歳の子どもたちのアカウントはデフォルトで非公開に設定されており、何を、いつ、誰と共有するかについて、子どもたちが十分な情報を得たうえで選択できるようになっているという。また、ダイレクトメッセージは16歳以上のみ利用可能で、TikTok LIVEを開催するには18歳以上である必要がある。
デジタルウェルビーイングに関する家族の対話を支援
10代の子どもたちと家族の絆を深めるための革新的かつ継続的な取り組みとして、同社はペアレンタルコントロールに3つの新機能を追加した。
1日の視聴時間の制限を調整
保護者は、ペアレンタルコントロールを使用し、1日の視聴時間の制限を調整することができる(曜日によって異なる制限時間を選択することも可能)。これにより、学校のスケジュールや休日の過ごしかた、家族の旅行などに合わせて、視聴時間を調整することが可能となる。
スクリーンタイムダッシュボード
TikTokの視聴時間、開いた回数、日中と夜間の合計視聴時間の内訳を表示するスクリーンタイムダッシュボードをペアレンタルコントロールにも導入。
通知のミュート
保護者が設定できる、10代の子どもたちへの通知をミュートできる新機能を導入。13歳から15歳のアカウントはすでに午後9時から、16歳から17歳のアカウントは午後10時からプッシュ通知を受信しないように設定されている。
みんなのための新しい視聴時間管理
同社では、コミュニティのメンバーにTikTokにおける体験が自分で管理できることを実感してもらいたいと考えている。ペアレンタルコントロールにこれらの新機能を追加することに加え、近日中に、すべてのユーザーが曜日ごとに調整した視聴時間制限を設定したり、通知のミュートを設定したりできるようになる。さらに、夜間にオフラインになる時間をより簡易に設定できるスリープリマインダーもリリース。自分で時間を設定し、その時間になると、ログオフの時間を知らせるポップアップが表示される。