RFルーカスは、同社が提供するRFIDでモノの位置を可視化する在庫管理システム「Locus Mapping」とフォークリフトを連携させた在庫管理自動化サービス「Locus Fork」の提供を開始したことを発表した。
これにより、製造・物流現場では、棚卸、入出庫管理、ロケーション管理などを自動で行えるため、在庫管理業務の大幅な時間・コスト削減や、所在を含めたリアルタイムな在庫情報の取得が可能となる。
同社はRFIDの電波解析解析により、RFIDタグが貼られた在庫・物品のロケーションを高精度に検知できる「Locus Mapping」を2020年4月より提供開始しており、すでに大手企業の倉庫・工場・店舗などで利用されている。ハンディリーダーでの読み取りだけではなく、自動搬送ロボットにリーダーとアンテナを設置して、RFIDタグが貼られた在庫を無人で読み取り、在庫の位置を特定してマップに表示できる。
「Locus Fork」の製品概要
今回リリースした「Locus Fork」は、製造・物流現場の要望に応えて、フォークリフトに連携したもの。自動搬送ロボットと同様に、フォークリフトにリーダーとアンテナを外付け設置して、庫内の作業時に在庫を読み取っていく。収集したデータはRFルーカスの電波位置特定アルゴリズムで解析され、リアルロケーションを反映した棚卸結果がマップ上に反映される。
これにより、次のような在庫管理の課題をより効率的に解決する。
特徴
入出庫・棚卸・ロケーション登録
- フォークリフトで作業・巡回しながら在庫・物品を読み取り、入出庫・棚卸・ロケーション登録などの作業結果をシステムに反映
- 庫内のネステナーや棚だけではなく、床に平置きされた在庫・物品にも対応可能
- ネステナー、棚、床などにもRFIDタグ(以下、位置参照タグ)を貼り付け、在庫・物品と合わせて読み取り、位置特定アルゴリズムで解析することで、各々の在庫・物品をもっとも近い位置参照タグに紐づけてロケーション登録
- 在庫検索画面の表示項目や検索条件は柔軟に設定可能
- フォークリフトの車載端末画面には、所在を含めた在庫情報に加えて、フォークリフトの現在位置がデジタルマップにハイライト表示
デジタルマップ表示
- ロケーション登録された在庫・物品の所在や、フォークリフトの現在位置が、デジタルマップにハイライト表示され、わかりやすく視覚化
- デジタルマップの設定は、庫内の平面図をアップロードしたあとに、ネステナーや棚、平置きエリアのサイズを指定して配置し、位置参照タグを登録することで可能に
- 棚移動、サイズ変更、回転、削除、棚番号変更も容易に実現