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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

物価高騰は20~40代の働き盛り世代により深刻な影響 半数以上が食品のネット購入機会増/クラダシ調査

 ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営するクラダシは、「Kuradashi」利用者を対象とした「物価高騰の影響によるライフスタイルの変化についての調査」を実施した。

 同調査結果の詳細は、次のとおり。

昨今の物価の高騰は家計にどの程度の影響があるか(n=4,322/単一回答)

 物価高騰の家計への影響について「とても影響がある」と回答した人が48.4%、「やや影響がある」と回答した人が38.8%、回答者全体の87.2%が物価高騰の影響があると感じている。

年代別結果

 年齢別では「とても影響がある」と回答した人が50%を超えたのは、20代~40代とその他という結果だった。40代以降は、年代が上がるにつれて「とても影響がある」と回答した人の割合が減少しており、物価高騰は特に20代~40代の働き盛りの世代に対してより深刻な影響を与えているといえる。

昨今の物価の高騰を受けて食生活はどのように変化したか(n=8,035/複数回答)

 「よりお得に購入できる方法や場所で食品を購入するようになった」という回答がもっとも多く57.1%、次いで「明らかに価格が高騰した食材は購入する頻度を減らした」が42.7%だった。

年代別結果

 「よりお得に購入できる方法や場所で食品を購入するようになった」という回答は、20歳~29歳では72.1%である一方、50歳~59歳では54.0%と、年代によって約20%の差が見られた。

昨今の物価の高騰を受けて、よりお得に食品を購入したいと思うようになったか(n=4,322/単一回答)

 「とても思う」と回答した人が65.2%、「まあ思う」と回答した人が31.6%と、回答者全体の96.8%が「よりお得に食品を購入したい」という意思を持っていた。しかし、調査結果2(食生活の変化)において「よりお得に購入できる方法や場所で食品を購入するようになった」と回答した人は57.1%であったことから、「よりお得に食品を購入したいと思っているが、その方法や場所がわからない・手間がかかるなどのハードルがあるために、実践することができていない」という人が一定数存在していることが推察される。

年代別結果

 その他を除くと、「とても思う」と回答した人がもっとも多かったのは20歳~29歳で85.2%。「とても思う」と回答した割合は年代が上がるにつれて減少する傾向にあり、若い世代のほうがより物価高騰を受けて「よりお得に食品を購入したい」と考えていることがわかる。

昨今の物価の高騰を受けてインターネットで食品を購入する機会はどのように変化したか(n=4,322/単一回答)

 インターネットで食品を購入する機会は「変わらない」と回答した人がもっとも多く45.1%でした。「とても増えた」「まあ増えた」と回答した人を合計すると回答者全体の52.1%で、大きく二分される結果となった。

年代別結果

 19歳以下、その他を除くと、「とても増えた」と「まあ増えた」の合計がもっとも多かったのは70歳以上で57.1%だった。

食品をよりお得に購入できるとしたら賞味期限が通常価格の商品より短くても気にならないか(n=4,322/単一回答)

 「気にならない」と回答した人は55.6%、「卵や乳製品など、一部の食品については気になる」と回答した人は42.3%だった。多くの人が、賞味期限の長さよりも価格の安さを重視する傾向にあるといえる。

年代別結果

 19歳を除いたすべての年代で「気にならない」という回答が50%を超えているが、60歳~69歳、70歳以上では約50%と相対的に低く、その他を除いてもっとも多かったのは30歳~39歳で60.8%だった。調査結果3(よりお得に食品を購入したいと思うか)とあわせても、「若い世代のほうがより価格の安さを重視する傾向にある」と推察される。

日頃食品を購入する際に意識していることは何か※優先度の高いもの3つ(n=11,029/複数回答)

 もっとも多かった回答は「より価格の安いものを購入すること」で54.7%、次いで「できるだけ国産の商品を購入すること」で43.8%。

 その他を除いてもっとも少なかった回答は「オンラインではなく実店舗で自分の目で見て商品を選ぶこと」で6.0%だった。「自分の目で見て商品を選ぶこと」の優先度が高くないということが、調査結果4の「インターネットで食品を購入する機会が増えたと答えた人が回答者全体の52.1%」という結果につながっているといえる。

年代別結果

 「より価格の安いものを購入すること」、「できるだけ国産の商品を購入すること」の回答では年代による差が大きく、優先していることの違いが見られた。

 「より価格の安いものを購入すること」を選択した人の割合は、20歳~29歳がもっとも多く73.8%、そこから年代が上がるにつれて回答者の割合は減少し、70歳以上がもっとも少なく43.2%に。一方で「できるだけ国産の商品を購入すること」を選択した人の割合は、70歳以上がもっとも多く57.1%で、20歳~29歳がもっとも少なく19.7%という結果となった。

フードロス削減を意識するようになってから食品の購入や食費全般にかかるコストはどのように変化したか(n=4,322/単一回答)

 「変わらない」と回答した人がもっとも多く65.0%。「減った」と回答した人が29.5%、「増えた」と回答した人が5.4%であることから、フードロス削減を意識することで家庭の食に関わるコストは変わらない、もしくはどちらかというと減少する傾向にあるといえる。

年代別結果

 19歳以下を除くと、「減った」という回答が30%を超えているのは50歳~59歳、60歳~69歳だった。

調査概要
  • 調査期間:2022年9月2日(金)~2022年9月9日(金)
  • 有効回答:4,322名
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象者属性:
    ・年齢…19歳以下:0.1%/20歳~29歳:1.4%/30歳~39歳:8.1%/40歳~49歳:26.7%/50歳~59歳:36.3%/60歳~69歳:21.0%/70歳以上:6.3%/そのほか:0.1%
    ・性別…男性:28.7%/女性:70.7%/その他:0.6%
    ・居住地…北海道:4.0%/東北:4.8%/関東:45.6%/中部:15.3%/近畿:17.1%/中国:4.4%/四国:1.7%/九州・沖縄:7.0%/その他:0.1%

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