Fastly, Inc.は、FastlyのユーザーインターフェースとAPIを介してアクセスが可能なオリジンサーバーからエッジまでをリアルタイムで可視化するオリジンインスペクター(Origin Inspector)の提供を開始したことを発表した。
オリジンのパフォーマンスにまつわる問題を特定し、ダウンタイムを最小限に抑えるための迅速かつ効果的な機能を企業に提供する。
オリジンを可視化できない場合、企業が問題を解決し、顧客が期待する迅速かつ即応性の高いデジタル体験を提供することは困難となる。オリジンとエッジの間を流れるデータであるイグレスデータは可視性の重要な要素であるのに対し、企業はこのような複雑なデータ収集パイプラインの包括的な監視に苦労しており、コストやリソースを消費している。サードパーティーのロギング・プロバイダーを利用することもできる一方で、これらの実装にはエンジニアリングの労力とコストがかかるため、多くの企業はイグレスデータを監視・報告する手段を持ち合わせていないという課題があった。
オリジンインスペクターの簡素化されたデータパイプラインと可視性により、顧客はオリジンのインフラストラクチャとイグレスコスト削減を定量化し、より多くの情報に基づいたビジネス上の意思決定を行うことが可能に。Fastlyのユーザーインターフェースは、サードパーティーのデータコレクターにログデータを送信することなく、オリジンのレスポンス、バイト、ステータスコードなどを容易に監視することができる。
また、企業は期間限定のセールや注目度の高いライブストリーミングイベントなどの際に、体験品質のモニタリングやトラブルシューティングに不可欠なオリジンへのトラフィックをエンド・ツー・エンドで把握することが可能となる。
このデータにより、Fastlyのサービスがオリジンのインフラとイグレスコストをどの程度削減しているか、 特に接続の高速化、オリジンの負荷軽減、キャッシュヒット率の向上に使用されるサーバーのルーティング技術であるシールドを使って定量化できるようになるとのこと。