凸版印刷は、Webメディアやアプリ等から実店舗へ集客を促すカード決済連動型サービス(CLO: Card Linked Offer)基盤を構築。クレジットカード会社のシステムに依存しないオープンプラットフォームの「トッパンCLOサービス」を2021年度中に試験提供を開始する。
利用者にも店舗にも新たな負荷をかけない店舗集客施策を実現
カード利用者は、Webメディアに掲載されている店舗の特典情報に自らが使用したい任意のクレジットカードを登録し、当該店舗においてそのカードで決済を行うと、後日Web メディアからポイント還元などの特典を受け取ることができる。決済時に紙や登録した画面のクーポンを提示する必要はない。また店舗は、カード利用者への特典付与にあたって、カード会社毎に個別に必要となるPOSレジ改修や新たな店舗オペレーションなどの負荷が発生しない。
成果報酬型の広告により費用対効果を明確化
カード利用者が店舗で買い物をした時のみ、決済金額に応じて店舗側が凸版印刷に広告費を支払う成果報酬型のサービスとする。
昨今、電子クーポンやオンライン・キャンペーンを活用して実店舗に集客し、オンラインをオフラインと融合するOMO(Online Merges with Offline)サービスが急速に拡大している。しかし店舗側はクーポンを認証するため、カード会社ごとに異なったシステムやオペレーションへの対応に向けて追加機器の導入やレジの改修、オペレーション変更など、業務負荷が増えてしまう問題があった。またカード利用者側も、店舗側が対応するクレジットカードを所持、利用する必要があり、使用できるカードが限定されてしまう場合もあった。
このような課題に対し、「トッパンCLOサービス」は、英国FIDEL社のシステムを活用することでオープンプラットフォームのCLOサービスを開発。どのクレジットカード会社の仕組みにも対応できるようにすることで、店舗側、利用者側双方に新たな負荷をかけず利用可能なサービスを提供する。