ECzine読者の皆様、こんにちは。INQUIRY(インクワイアリー)代表の後藤です。前回の記事では、ECサイトの制作・運用クリエイティブの心得として、「設計」と「デザイン」についてご紹介しました。この連載の最終回となる今回は、「写真」と「動画」をテーマにお伝えします。
ECサイトにおける写真・動画の重要性と運用の現状
ECサイトで商品の魅力を伝える手段として、もっとも重要かつ大きな要素は、写真・動画で「イメージ」を伝えることです。顧客は、こうしたイメージから商品の良さを想像し、魅力を知ることができます。企業によっては、自社でスタジオを構え内製で商品撮影をする、または外注でカメラマンに依頼をしているところもあるでしょう。
しかし、ECサイト運営企業全体を見ると、まだまだ写真・動画の運用体制構築ができていないところも多く存在しています。商品数が数百から数千にも及び、撮影のクオリティ向上にまで手が回らなかったり、自社でスタジオを完備したり、外注へ予算をかけれなかったりといった問題を抱えるショップが多いのが現実です。
これはあくまで私の考えですが、ECの写真や動画は、ある意味「消耗クリエイティブ」とも言えます。ページデザイン同様、写真・動画も常に新鮮さを保ち、アップデートを行う必要があるため、自社である程度のクオリティを担保し、注力商材は外注するなど、運用における使い分けが重要です。