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季刊ECzine vol.12定点観測

顧客の即時的欲求に応えるGoogle 次なる一手は在庫連動促進か

 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。アタラの岡田さんに、Googleについて聞きました。※本記事は、2020年3月25日刊行の『季刊ECzine vol.12』に掲載したものです。

「Think with Google」の発表 EC事業者が注目すべき3つの項目

 前号では、特集記事と定点観測で2020年のGoogle活用の重要性を説いた岡田さん。今回は、Googleが2019年末に「Think with Google」で発表したリサーチレビューより、EC事業者が注目すべきポイントを解説してくれた。

 今回のレビューでは、大きく5つのトピックスが紹介されている。

  1. カスタマージャーニーの複雑化
  2. 新しいメディアチャネルの出現
  3. 即時的欲求を満たすことの重要性
  4. 旧来型産業に巻き起こるデジタルトランスフォーメーション
  5. 広告にまつわるプライバシーの問題

 EC事業者がとくに注視すべきトピックスは、上の3つ。ひとつめの「カスタマージャーニーの複雑化」とは、消費者のタッチポイントやチャネルが肥大化しつづけ、同時に多様な選択肢が生まれており、今やカオスに近いということ。この状況で何をすべきなのか、岡田さんはこう解説する。

「たとえば『かんたんな晩ごはん』や『名前入りのブランケット』といったような、アイディア自体を探したり情報収集の入口にあたるようなクエリがこの2年間で60%増加したという結果が出ています。いずれもモバイルからの検索が増えています。現在は「検索=マーケティングファネルの下のほう」という言説が一般的ですが、現実は消費者のニーズが起こったあらゆるタイミングで検索行動が起きているということです。これを広告出稿の観点で見ると、多様化したユーザーの動きに対し、キーワードを手動で網羅していくことは困難ですので、多様なクエリにマッチできるよう広告やランディングページといったアセットを整え、機械学習を活用してマッチングさせていく。レスポンシブ検索広告(RSA)や動的検索広告(DSA)の重要性を裏付けていると言えるでしょう」

 同項目では、オムニチャネルの重要性についても言及されている。アメリカの消費者の83%は、実店舗に赴く前にオンラインで検索をしており、全世界の消費者の45%以上は、オンラインで購入した商品を店頭で受け取っているとの結果が出ている。購入前に動画で商品に触れているユーザーも55%以上を記録しており、チャネルをまたいだ施策展開の重要性が伺える。

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