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イノベーターのためのワードローブ「objcts.io」 立ち上げ秘話とものづくりへのマインドを聞いた

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 ECzineの皆様、大変ご無沙汰をしております。株式会社ヤプリの金子です。約2年半ぶりの「おしゃれEC通信」、これから不定期ではありますが、また連載を再開していきます。今回は「objcts.io(オブジェクツアイオー)」というブランドを展開している株式会社Zokeiの沼田さんとの対談です。

ブランド立ち上げのきっかけは、アメリカで抱いたD2Cブランドへの感動

(写真左)株式会社Zokei 代表取締役 沼田雄二朗さん
新卒でベンチャーキャピタルのJAFCOに入社し、その後土屋鞄製造所にてブランドマーケティングやSNS立ち上げ、ECサイトの開発を担当。D2Cスタートアップのリサーチのため、2013年から1年間渡米しニューヨークへ。2015年に株式会社Zokei(ゾウケイ)を設立し、デジタルドリブンなブランド戦略の支援を行う傍ら、「objcts.io」を2018年11月にローンチ。

金子(ヤプリ) まずブランドについて教えていただきたいのですが、objcts.ioとはどんなブランドでしょうか?コンセプトなども交えて教えてください。

沼田(Zokei) objcts.ioは「イノベーターのためのワードローブ」をコンセプトにものづくりをしているブランドです。私たちのことを知っている方は、まずスクエアのバックパックを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。防水で軽いといった機能性と、レザーの上質さや使っていくうちに変化する楽しさといったものを兼ね備えたプロダクトを作っています。

ブランドのアイコンになっているMoore Soft Backpack

沼田 ブランドのコンセプトには、世の中に大きな影響を与える人や社会をより良くしようとしている人たちの感性を刺激するプロダクトを作ることを掲げました。最近はテクノロジーの発展に伴って、合理性や利便性が重視されることが多くなりましたが、人間にとって合理性や利便性だけが重要な要素ではないと私たちは考えています。ただ便利なだけではなく、上質さ、使っていく楽しさを感じられるプロダクトを作りたいと考えました。

そのため、私たちはバックパックの素材としてレザーを主に使っています。レザーは使っていくなかで馴染んできたり艶が出てきたりと、情緒的な魅力を感じることができる素材だからです。また、ご購入された方に製品の取り扱い方や使い心地の感想を尋ねるメールをお送りしています。アナログではありますが、お客様にどのように製品を使っていただいているのか理解することを大切にしています。

金子 起業のきっかけについて教えてもらえますか?

沼田 学生時代に3年ほどe-commeceメインのブランドでウェブ運営の仕事をした後、新卒でベンチャーキャピタル(以下、VC)に就職しました。VCの仕事もおもしろかったのですが、やっぱり自分で手を動かしたくて、VCの仕事で知り合った土屋鞄製造所(以下、土屋鞄)に転職しました。土屋鞄では、ガラケーサイトやスマートフォンサイトの企画・開発やSNSの運営などを行っていましたね。その頃、ちょうどアメリカではD2Cブランドが立ち上がり始めていて、オンライン発のブランドがすごく伸びているらしいと聞いていました。実店舗を出しているけど、ショールーム的に使っているという話を聞いて、実際に土屋鞄の社長などと現地視察に行きました。

私は、もともとファッションやプロダクトに加えてテクノロジーも好きだったので、実際にD2Cブランドを見たときに感動したんですよ。なので、アメリカのテクノロジーを活用したブランドの立ち上げかたに興味を持ち、この手法を研究したいと思いました。そこで2013年に土屋社長に相談して、1年間研究のためニューヨークに住むことになりました。

ブランドのリサーチのためにニューヨークで暮らしましたが、さまざまな面で良い経験になりました。ものの見かたや空間の使いかた、人材の多様性など自分の趣味・嗜好が1年で変わりましたね。いろいろなブランドのイベントなどにも参加しましたが、とくにローンチしたばかりのブランドのイベントによく顔を出していました。立ち上がったばかりのブランドって、創業メンバーが接客でイベントにいるんですよ。やっぱり創業者の熱量やストーリーはおもしろくって、どういうブランドがどんな取り組みをしているのかを研究しましたね。そこで得た情報を、土屋鞄の実務に取り入れるような仕事もしていました。

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