アプリと同等の役割を担う、ホームアイコン機能も追加
――今回のリニューアルで、ユーザーからみても使いやすさがアップしたように感じます。どうしてこのようなリニューアルを行ったのですか?
LINEショッピングは元々、LINEショッピングを玄関として、そこから各ECサイトに送客をし、商品の購入へ結びつける、というモデルを想定して作られました。
しかし、各サイトへの送客のみだと、今までそのサイトを使っていた既存のユーザーが引き続き利用しているケースが多く、新規獲得に繋がりにくいという課題が見えてきました。
その解決策として考えたのが、「商品」を全面に押し出していくこと。
LINEショッピングはあくまで各ECサイトの入り口ではありますが、LINEショッピング内で商品が探しやすいデザインに変えることで、そのブランドを知らない人も、商品をきっかけにECサイトの詳細ページに訪れてもらうことができるようになるのではないかと考えました。
2018年4月にリニューアルをしたばかりなので反響の数字はこれからではありますが、すでにECサイトさんからは好評をいただいています。
――ショップエンドの画面上に、「ホームアイコン」というボタンを追加されたのも今回のリニューアルのポイントですか?
今までショップエンドにあるボタンは、ECサイトへのリンクと、LINE公式アカウントのともだち追加を促すもののふたつでしたが、新たに「ホームアイコン追加」のボタンを加えました。そのボタンを押すと、スマートフォンのホーム画面に、ショップエンドへのショートカットを作成することができます。
ここからユーザーはお気に入りのショップにLINEのショッピング経由でアクセスすることも可能ですし、目ぼしい商品を見つけたら直接商品詳細ページに移動することもできるので、サイトへの導線もシンプルになりました。
――アプリと同じように、ホームアイコンをタップするとLINEショッピング上のショップエンドへ遷移することができる、というイメージですね。
以前は、LINEアプリの中から何度かタップしないとLINEショッピングのページに移動できませんでしたが、ホームアイコンをスマホ上に置くことで手間なく遷移することができます。
ホームアイコンは2017年10月からスタートした機能ですが、半年でおよそ1,100万個のホームアイコンが追加されています。ホームアイコン経由の流通額も、LINEショッピングの4割という、非常に大きなシェアを占めるようになってきました。
アプリはメリットもたくさんありますが、開発コストや維持費用が高くなってしまうケースもあります。LINEショッピングへの掲載は基本無料で、LINEショッピングを経由して得た売上の数%をいただく、という成果報酬型なので、リスクを抑えて実施できるというのもメリットではないでしょうか。EC事業者の方がアプリを活用する際の選択肢のひとつとして、考えていただけたらと思っています。