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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス

Instagramの投稿から自社ECへ誘導 米Commerce Cloudユーザーは誰もが利用可能に

 編集部では、2018年1月14日~16日までニューヨークで開催された「NRF 2018 Retail's Big Show & EXPO」を取材。成長企業として注目を集めるセールスフォース・ドットコムもブースを出展。数社でテスト的に実装されていた、Instagramの投稿から自社ECへ誘導し、購入へとつなげる機能を正式にローンチ。アメリカのCommerce Cloudユーザーであれば、誰もが利用できる機能となった。

 Instagramの投稿からECサイトに誘導できたら。多くのEC/小売事業者が願っていたことが、アメリカで先に実現された。Instagramの投稿に表示されているアイテムから、「Like2Buy」のようなツールを間に挟まずとも、自社ECサイトへのシームレスな誘導が可能になったのである。

 対応したベンダーのうちの1社であるセールスフォースでは、一部企業でテスト的に実施していたが、今回のNRF開催のタイミングで、同社のコマースソリューション「Commerce Cloud」を利用しているアメリカのEC/小売事業者であれば、すべてのユーザー企業が利用できるようにした。以下、セールスフォースのプレスリリースからの引用である。

Transform Instagram into a commerce destination
Instagram is now an essential first-screen for retail, with more than 500 million daily active users. With new integrations for Commerce Cloud Shopping on Instagram, retailers can connect product catalogs on Instagram, tag products in their posts and create shoppable content for a seamless experience for consumers on their favorite social network. In addition, AI-powered Einstein Vision image recognition on Instagram enables brands to automate the discovery and identification of images, such as brand logos and products, to uncover sales, marketing and service opportunities.
(編集部による意訳)Instagramをコマースの場に変換する
Instagramはいまや、1日あたり5億人超のアクティブユーザーを抱える、小売にとって重要な、ファーストスクリーンになっている。Commerce CloudとInstagramの新たな統合により, 小売事業者は、Instagramの商品カタログに接続、投稿内の商品にタグ付けし、消費者にシームレスな体験を提供する購入可能なコンテンツを造ることができるようになった。さらに、セールスフォースのAIであるアインシュタインの画像認識で、Instagram上のブランドロゴや商品のような画像から、セールス、マーケティング、サービスの機会を自動的に発見することもできる。

 具体的な流れを、同社のソリューションを利用するニューバランスのデモで見てみよう。

NRFのセールスフォースブースでは、特設コーナーを設置してニューバランス×Instagramのデモをプレゼン

 何気なくInstagramを見ていたら、フォローしているニューバランスのこんなポストが目に留まった。

 モデルが履いているパンツに心惹かれ、投稿をタップすると商品名と価格が表示される。

 表示されたタグ(商品名・価格部分)をタップし、ニューバランスの自社ECサイトの商品詳細ページへスムーズに遷移。

 商品詳細ページの下部には、AI・アインシュタインの画像認識により、パーソナライズされた最適な商品がレコメンドされる。

 米国セールスフォースの小売向けソリューションのシニアディレクター ドワイト・ムーア氏によれば、「Instagramは、ブランドと消費者の出会いの場になっている。両者とも、Instagramからのスムーズなショッピングを望んでいた」とのこと。

 「買いたいのに買えない」「売りたいのに売れない」場だったInstagramが、ついに自社ECサイトとつながった。先行投資で、コツコツと投稿し、フォロワーとコミュニケーションしてきたブランド、小売業者が、同機能のリリースで大きなアドバンテージを得たと言えよう。日本でのリリースが待たれるところだ。

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