バーコードや動画再生も アプリの機能アップデートが続く
アプリを個別にフルスクラッチで開発するのでなく、プラットフォームとして共通機能を提供する「Yappli」。クライアントのニーズに応え、新機能の開発を進めている。
2017年4月にリリースされたのは「バーコード機能」だ。アプリをダウンロードしたユーザーが、アプリ内でカメラを起動し、バーコードやQRコードを読み取ることができる。これにより、店舗で商品をチェックし、自宅で購入するといった行動が可能になる(ECサイトの商品をJANコードで管理する必要がある)。
「この機能は『釣具のキャスティング』様用に、ECサイト構築パッケージのecbeingさんと共同開発しました。実店舗でJANコードを読み込むと、ECのページにダイレクトで飛ぶ仕組みになっています。バーコード読み取りに関しては、ECサイト構築パッケージ側に依存するので、カスタマイズが必要にはなりますが、Amazon、ユニクロなどのアプリを見ていても、ニーズは確実にあると思うので、これからも強化していきます」
Yappliでも本機能のリリース時に、「オムニチャネル・ショールーミングが加速」と謳っているが、とくに実店舗を持つ企業にとって、アプリを活用したECとの連携は、もはや必須機能といってもよさそうだ。
もう1つの機能リリースは、エンベッド(埋め込み)動画である。
「FacebookやInstagramでは、アプリを開くとすぐに動画が流れ始めますよね。あれはエンベッド動画というものです。Yappliもプラットフォームとして、アプリを開くとすぐに動画を流せるよう、埋め込める機能をリリースしました」
プラットフォームとして、共通で使える機能を安定して提供しながら、最先端のマーケティングにも対応する。限られたリソースですべて網羅するのは難しいが、Yappliが優先して取り組む機能アップデートの方向性とは。
「Yappliはアプリのプラットフォームですが、お客様と接するチャネルは、実店舗もあれば、ウェブもあれば、ソーシャルメディアもある。それぞれ点だったのが、DMP等でつないで可視化できるようにもなっていますよね。どうつないでいくかを考え、外部の方々と積極的にお取り組みをしていく方向は考えています」