カゴ落ち対策の新サービスの引き合いが急増中
――2015年8月にリリースしたカゴ落ちメールを配信する新サービスが好調のようですね。
「商品をカートに入れたけど買わないユーザーや、商品を見ただけで具体的な行動を起こさないユーザー向けにリアルタイムでメールを送ることができるのが『NaviPlusリタゲメール』ですが、昨年のリリース以来着実に導入社数を増やしています。6月から良品計画様での利用がスタートしてプレスリリースも出していますが、多くの導入企業様からは“導入のしやすさ”“メール配信のタイムリー性”“コストパフォーマンス”をご評価いただき、導入決定のご判断をいただいています。
“一度離脱したユーザにメールで再アプローチできる”というサービスのコンセプトが顧客の課題感にミートして引き合いが増えているのですが、それとともに稼働後の成果がいずれの企業でも目覚ましいので、多くのEC事業者の課題を適切に解決できるサービスなのだと、サービスを作った我々としても感心しているほどです。とある企業では、全メール配信のわずか0.3%でしかないカゴ落ちメールが、メール経由売上の14%を占めるなど、劇的に高い成果が出ています」
背景にある「接客領域」の改善意識の高まり
――「ユーザ離脱に対する課題感」という話がありましたが、もう少し実態を教えてください。
「ここ数年、当社も“離脱対策”の重要性を講演等で啓蒙してきましたが、ようやくEC事業者もその重要性に気づき始めたという段階だと思います。集客に偏重していたプロモーションを“流入後のプロモーション”、つまり接客領域にシフトしていくという流れですが、2015年に流行り始めたクーポンツールやチャットツールはまさにその流れを反映したトレンドと言えるでしょう。
また、Amazonログイン&ペイメントの認知度が上がり、標準連携するECシステムが増えて、実装するECサイトがで始めたのも2015年でした。Amazonログイン&ペイメントはまさに、会員情報登録時に離脱してしまうユーザーを激減させる強力なソリューションとして今後もさらに普及するでしょう」