もう一度見直したい、レビューの役割と重要性
Googleは、星の数とレビュー件数を表示すると、PLA(商品リスト広告)のCTRが平均5%上昇したと報告しています(参照)。
レビューの力はすべての商材でプラスです。なかでも曖昧なものほど、買物客はレビューに依存して購買します。安心を欲しています。正しいかどうかは問題でなく、極端な話「赤信号、みんなで渡れば怖くない」、車に轢かれなければいいのです(バンドワゴン効果)。CVRと客単価が上がります。
平均的な統計ですが、0から10までレビューを増やすことで、CVRは大きく跳ね上がります。まず、ここを目指しましょう。しかし、10から20で鈍化し、30までは完全に「踊り場」です。その後、再び上昇に転じます。
一般に、レビューが最も効果的なジャンルは食品と信じられています。味ほど曖昧なものはなく、第三者の評価以外に信じられるものがないからです。
しかし、個人の嗜好が他人のそれと合致するとは限りません。あるいは、繰り返し消費されるFMCG(必需な日用品:Fast-Moving Consumer Goods)な食品も多い。たとえば、稀少な地産品と違って、コーラのレビューを読む人はいません。
次はファッション。食品と比べると、サイズという物差しがありますので、「危険度」は低い。S/M/LはJIS規格に定められています。
しかし、それは売り手の過信に過ぎません。同じMサイズでも幅のあることは周知の事実で、SKUだけでは知ることができません。たとえば、REGALの靴が他の多くのブランドとは違うことを、愛用者なら知っています。愛用者という「先輩」の意見がどれほど助けになるか、靴擦れの痛みで文字どおり痛感できるでしょう。
このように期待する効果には濃淡があり、その上で、レビューを集める注力具合や優先度を考えていく必要があります。買物客としてのあなたがぜひ読みたいと思う商品には、レビューが絶対に必要です。