自社ECサイトならではの「システム設計・開発」
今回は、自社ECサイトならではの「システム設計・開発」にフォーカスします。仕様が固まっていて、機能的な工夫が難しいショッピングモールと異なり、自社ECサイトでは想像した仕組み(システム)を自由に実現することができます。
ただし、自由度の高さを活用できなければ意味がありません。システム開発は目的達成のための手段だということを念頭に入れたうえで、「何のために、どの様な機能が欲しいのか」を明確にしていく必要があります。
要件によっては、カート提供会社のASPシステムを利用したほうが効率的です。ECサイトを自社開発するのは、あくまで「自社ならでは」のサービスや機能を提供したい場合に限り、おすすめします。
それでは具体的な機能を事例にしながら、自社ECサイトならではのシステムの設計・開発を考えていきましょう。今回の執筆は、「インク革命.com」を始めとした複数の開発プロジェクトを担当する弊社システムエンジニアの平川が担当しております。
システム設計の前に、ECサイトの特徴を考える
ECサイトには大きく分けて、楽天やAmazon、Yahooなどのショッピングモール、自社ECサイトの2パターンがあります。 詳しくは、連載第1回の記事をお読みいただければと思います。
上記はマーケティング観点からの違いですが、システムの観点から見るとどうなるでしょうか。
もちろん、利用するASPやクラウドサービスによって異なる場合もありますが、 システム的な観点からざっくり考えると、上記のような区分けになります。