SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

直近開催のイベントはこちら!

【オンライン】ECzine Day 2026 February (2026.02.13)

ECビジネス・スタンダードの再定義

LTVを「期待値」で見ていないか?EC事業を伸ばすための構造理解 -LTVを正しく理解する(前編)-

LTVは全体→初回商品別へと分解して見る

 LTVは顧客の平均値で計算されます。100人の顧客の12ヵ月LTVの場合、10回購入した人も1回だけしか購入していない人も含んだ100人の平均値となります。

 そのため、確認したいセグメントに切り分けないと、細かなインサイトが拾えません。筆者は、まず大きいセグメントから確認して、そこからブレイクダウンしてLTVを見ていきます。

 まずは、階段図と同じ視点で、ECサイト全体の成績として全顧客のLTVを確認します。そのうえで、獲得時期別や初回購入商品別に切り分けていくと、どの入口がその後のLTVに影響しているかが見えてきます。

 筆者は、切り分けて分析する中でも「初回購入商品別にLTVを見る」ことを推奨しています。

 初回に購入した商品によって、顧客の未来の動きは劇的に変わります。実際、多くのブランドで初回商品別のLTVは大きく差が出ることが多いです。

 LTVが高い商品の初回購入における構成比を増やせるかどうかは、ブランド全体の収益に直結するため、ここは商品開発担当とも情報を共有して、LTVが高く、新規が多く買ってくれる商品を全社一丸で作っていくことが大事です。

事例紹介:高単価の健康食品のケース

 ここで事例を一つ紹介します。健康食品を扱う企業にいた際、効果実感度が高くLTVの高い商品があったのですが、商品単価が高いために新規の購入がなかなか増えず、スケールしていない商品がありました。

 そこで、ライトな価格で試せるお試しセットを開発。商品自体の使用感も良く、効果実感も高かったため、お試し後に定期契約する顧客が増えました。

 ライトなトライアル商品を開発したことで、新規獲得数を増やすことに成功し、納得感のある初回体験を提供できたことでLTVはさらに高まるという良い循環を生み出すことができました。

次回予告:LTVをアップするための要素について

 今回は、LTVの構造について解説してきました。次回は「LTVを正しく理解する(後編)」と題し、「正しく理解したLTVを上げていく」ための「管理フォーマット」についてお話しします。

 LTVをアップするための戦略を描ければ、投資回収を考慮した「限界CPA」を設計できます。感覚や期待値だけに頼らず、数字を共通言語にして事業を前に進めるための基準を、次回整理していきます。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
ECビジネス・スタンダードの再定義連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

兒嶋 仁視(コジマ ヒトミ)

PALA株式会社 代表取締役 大手日用品メーカーにて、健康食品・化粧品のEC事業を統括。その後、クラフトチョコレートブランドにてEC責任者を務め、2025年7月にPALA株式会社を設立。 現在は、D2Cブランド、大手日用品、アパレルブランドなど、複数の企業のECやブランド立ち上げを支援中。事業戦略か...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/17923 2026/03/19 07:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング