「顧客の見える化」を実現する分析機能
EC事業者は、これまで見てきたようなメールマーケティングを中心としたCRMの施策を自動化していくほか、日々データをモニタリングし、以下のような改善を行っていくべきだと山崎さんは言う。
- 新規獲得(サンプル/本品)から定期購入への引き上げ
- 新規獲得にかける広告媒体効果分析(CPR、CPO)
- リピート顧客の継続率分析とLTV分析により継続施策評価
- 多品種(ブランド、アイテムに加え、サイズ、色など)の場合、商品の賞味期限が短いという特性に合わせたリアルタイムな販売動向分析
通常ならデータ収集、レポート作成、分析、その後の意思決定となり負荷が重い仕事だが、カスタマーリングスが備える「顧客の見える化を実現する分析機能」を使えば、煩雑な作業は大幅に減り、意思決定を高速化できる。
売り上げ推移、顧客ランクシェア、売れ筋商品、注文単価といった、日常的に集計するデータはダッシュボード登録ができ、毎日モニタリングすることができるようになっているのだ。
「ECサイトのカルテのように使っていただきたい」と山崎さん。
「アクションに対するレスポンスが見える化されると、アイデアが浮かぶようになります。それこそがEC担当者、経営者がやるべきクリエイティブな仕事です」
まとめ
通販は、いつでもどこでも自由にショッピングができる「社会貢献度が高い」ビジネスである反面、それを支える現場はアナログな作業が多く、厳しい状況に置かれているという。
「収益をアップしていくには、付加価値を生み出す必要があり、それは人間でないとできない仕事です。『作業』は機械が得意としている分野ですから、ツールを導入するなどして任せてしまいましょう。当社は、EC事業者の皆さんが新しいものを生み出す、成長を生み出す原動力でありたいと考えています」