Amazon Adsは2024年12月10日、年次イベント「unBoxed Tokyo 2025」を開催し、広告運用の一元管理を実現するキャンペーンマネージャー、AIアシスタント機能「Ads Agent(アドエージェント)」、スポンサー広告の新機能およびフォーマット、動画生成ツールなど一連の新たな広告ソリューションを発表した。広告主はこれらを活用することで、よりシンプルかつフルファネルで効果的な広告運用が可能となる。
新たに登場したキャンペーンマネージャーは、従来分断されていた広告コンソールとAmazon DSPを統合。1つのワークスペース上で広告運用の設定から最適化までを一元的に管理できる。AIを搭載したガイダンスやスマート検索などの機能により、運用ワークフローの効率化や迅速な意思決定、KPIや効果分析の統一を実現。グローバルアカウントひとつで複数国の広告も一括運用可能となる。
キャンペーンマネージャーは、ベータ版の利用が一部広告主・代理店で開始されており、12月中旬から順次利用対象が拡大される予定だ。

Ads Agent(アドエージェント)は、AmazonのデータクリーンルームソリューションであるAmazon Marketing Cloud(AMC)上で利用できるAIアシスタント機能だ。専門知識がなくても自然言語入力でSQLクエリを自動生成し、高度な分析やアクション自動化を実現する。これにより分析工数の短縮や意思決定の質向上を目指す。さらに、関連性の高いオーディエンスの提案・設定機能も2026年第一四半期に日本で提供予定である。

スポンサー広告には、商品の特徴を動画で詳細に伝えられるインタラクティブなスポンサープロダクト動画広告など新フォーマットが追加される。閲覧履歴などをもとに関連性の高い最大3本の動画を表示し、顧客ごとに最適な広告体験を提供する。動画広告やブランドキーワード用の定額枠確保、会話型インタラクティブフォーマット、カルーセル型コレクション広告なども2026年第一四半期より日本で順次展開される。
さらに、動画生成ツールは12月10日より日本でも利用可能になった。既存の商品情報や素材をもとにAIが3~5分で多様な広告動画を生成し、クリエイティブ制作工数を大幅に削減する。ブランドロゴの追加やテキスト編集も容易で、広告主のブランディングに沿ったクリエイティブの制作も可能になる。
動画生成ツールは今年の初めから米国で先行して提供開始されており、利用が急速に拡大。同ツールを利用する広告主の数は 2025年第3四半期には同年第2四半期の4倍にまで増加した。さらに、その商品の60%以上(Amazon内部データ)は初めてのスポンサーブランド動画広告として掲載されており、同ツールが動画広告掲載の一助となっていることがわかる。
