アサヒグループホールディングスは2025年9月29日、サイバー攻撃の影響で国内システムに障害が発生したと発表。10月3日に第2報として、同社のサーバーがランサムウェアによる攻撃を受けたことを確認したと伝えた。
同社は、被害を最小限にとどめるために障害が発生したシステムの遮断措置を講じたものの、現時点で情報漏えいの可能性を示す痕跡が確認されている旨を併せて発表。漏えいの可能性があった内容や範囲については、調査中としている。
この措置の影響により、同社は国内グループ各社の受注・出荷を含めた各種業務と社外からの電子メール受信に影響が出ており、システムによる受注・出荷業務を停止。部分的に手作業での受注を進め、順次出荷を開始しているという。
なお、この影響により、アサヒグループ食品は、10月6日に予定していた「ミンティアブリーズ シャインマスカット」、「1本満足バー」シリーズなど複数商品の発売を延期。また、アサヒ飲料でも、10月7日発売予定の「三ツ矢ミックス果実のフルーツソーダ」「ウィルキンソン ドライジンジャエールレモン」「PLUSカルピス ほっと免疫サポート&疲労感ケア(機能性表示食品)」や、10月14日発売予定の「カルピスソーダ 夜のひととき 濃紅ぶどう」「ワンダ『はじまりラベル』」の発売延期を決定している。